アテネ3日目

3日目も早朝の遺跡見学から。古代アゴラです。アゴラというのは「市場」という意味なのだそうですが、公共の建物や店や文化施設が集まっていた場所のことを言います。このアゴラでソクラテスやプラトンが議論を交わしたり、買い物をしたりしていたのです。

アタロスの柱廊。
ペルガモン(現在のトルコにありました)の王、アタロス2世が紀元前159年から138年にかけて建てたもので、20世紀半ばにアメリカとギリシャが協力して完全に修復した建物です。これが2000年以上も前に作られていたってすごいじゃないですか?
当時はこの建物のあたりがいちばん賑わっていた場所だったそうです。

下の教会は古代のものではなく、10世紀、ビザンチン時代のもの。
アゴラがあった場所に後世、それと知らずに建てられたのでしょう、

内部です。

ギリシャの協会は今でも同じような形をしています。本土の協会は赤い屋根に壁はレンガ色やクリーム色が多く、島の協会はブルーの屋根に白の壁。とても可愛い外見ですが、内部はびっしりと装飾されて、閉塞感が強いかなーと思いました。

石が逃げないように(そう?)ケージに入っていました!

ヘファイストス神殿。
かなり保存状態が良く、原形を留めています。紀元前5世紀の建物です。

遠くに見えるのがアクロポリスです。こうしてみると、古代アゴラはアクロポリスの麓にあったことがわかりますね。
柱の跡が並んでいるのが市場のあった場所だそうです。

暑いのにお疲れ様~の遺跡見学の後にちょっと休憩。
ここはプラカの中にあって、アナフィオティカと呼ばれる地区です。
狭いスロープになった道なりにカフェやレストランがたくさんあります。

丁度アテネ・フェスティバルの時期でした。色々な催しがありますが、何といっても目玉はアクロポリスの麓にある古代劇場、ヘロデス・アッティコス音楽堂が舞台となるもの。2ヶ月ぐらい前にチケットを予約して、わくわくしながら行ったこの日の催し物はヴェルディのオペラ、ナブッコでした。出演者が100人以上プラスオーケストラです。

ソウルに住んでいた時にコーラスグループに入っていました。オペラ歌手の女性が先生で、毎週稽古をつけていただいていました。個人的にはそれほど真面目に練習していたわけではないのですが、他のいくつかのコーラスグループと共にその成果を世宗文化会館で3千人の観客を前に発表したことがあります。その曲目の中のひとつが、このナブッコのヘブライ人の奴隷の合唱「行け、わが想. いよ、黄金の翼に乗って」でした。懐かしくて、オペラの舞台でこの歌が流れ始めると、つい小声で口ずさんでしまったのですが、この歌は相当有名らしく、私の周りのたくさんの人が同じように口ずさんでいました。

オペラの衣装は残念ながら現代風で、悪役をナチスに、ヘブライの奴隷達を迫害されたユダヤ人達になぞらえたものでした。豪華な衣装はありませんでしたが、さすがの舞台にうっとりでした。ちなみにソプラノのアビガイッレ役は韓国人の歌手、Sae Kyung Rimでした。上の左から4番目です。ミラノのスカラ座の卒業生だそうです。迫力のある歌声で大満足させてくれました。ソウルで練習した歌を韓国人歌手が出る舞台で見るって、なんだか不思議な偶然ですよね。