ボン・ジェズスとギマラインス

仲良しのカップルが私達が出発する1週間前にポルトガルに旅立ち、同じようなルートを旅していました。
そのカップルは事前に現地の旅行者に依頼して、レンタカーとホテルと旅程をアレンジしてもらいました。
専門家が立てた旅程なので、良い場所を選んでいるはずです。そこで、時々、メールをやりとりして、その時にどこにいるのか、おすすめの場所はどこかなどを教えてもらっていました。

おすすめ場所のひとつが、ブラガという町の外れにあるボン・ジェズスです。
キリスト教の巡礼地で、海抜400mの丘の上に教会が建っています。
ポルトを出て、そのおすすめの場所へ。

階段はバロック様式なのだそうです。美しいのですが、最初に見た感想は、
「これ、登るの?」でした。ヘタレ〜⁉︎
ちなみに階段数は575段とか。

軟弱者ふたりは登らず、横にあったケーブルカーに乗車。
下のは少し階段を下りてみたところからの画像です。
階段の区切りごとに泉があって、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、感覚の泉、そして、信仰、希望、博愛を表す泉があるのだとか。登らなかったので、よく分からず、後でガイドブックを見て、知識を得たのでした(笑)
ちなみに教会が建てられたのは、1784年から1811年にかけてだそうです。

せっかくなので内陣も。

次に行ったのは、ギマラインスという町です。
ここは初代ポルトガル国王アルフォンソ・エンリケの生誕の地です。
旧市街の情緒豊かな街並み。ゆっくりと時が流れている感じがします。

細い路地。

とても良い匂いがすると思って周りを見渡すと、

みかんの花が満開でした。
この日から3泊、ワイナリーの宿泊施設に泊まります。
旅はまだまだ続きます。

***
昨日の夜中に大量に吐いてくれてしまいました。
歩きながら吐くので、あちらこちらに。。。
以前にも同じことがありました。夕食が早すぎるとお腹が空きすぎて、夜中に胃液が逆流して、吐いてしまうのではないかというのが、お医者さんの意見です。この日の夕食は6時。いつもは7時頃にしているので、少々早かったのかも。吐いている時に、少しフードを食べさせたら治りました。
おまけに今日は朝から雨で、元気がない大翔です。

ポルト観光、続き

ドウロ川の対岸には30軒ぐらいのワインセラーが集まっています。
ドン・ルイス1世橋の下の部分を通って、対岸へ。

川にはボートがたくさん浮かんでいました。その昔にはワインの運搬に使われたのでしょう。
今は多分どれも観光用です。

アパートの管理人、ファビオくんおすすめのワイナリーへ。
これが遠くて、しかも坂の上。どうしてお勧めだったのか、かなり疑問です。
坂の上なので景色がよかったからなのかも。

せっかく来たのだから、試飲ぐらいは致さねば。
ポートワインは発酵途中のワインにブランデーを加えて発酵を止め、甘みを出したものです。
その昔、ここからイギリスまでワインを運ぶのに、そのままでは品質が下がってしまうので、それを防ぐのに考えられた方法なのだとか。イギリスの企業が始めたワイナリーが多いので、会社名も英語のものが多いのです。
私達が訪れたのもグラハムというワイナリーでした。
白は1種類ですが、赤は、ルビー、トウニー、ビンテージなど色々と種類があります。ルビーが一般的なもので、トウニーは黄褐色になるまで熟成させたもの。ビンテージは特に質が良かった年だけの葡萄を使い長年熟成させたものだそうです。
旅の途中、色々なところで飲んでみましたが、甘いので、それぞれのワイナリーの味の違いはよくわかりませんでした。トウニーはキャラメルのような味がするので、気に入りでした。

さて、ポートワインで喉を潤した後は、橋の上部を渡って対岸に帰るべく、ロープーウェイに乗りました。
これ、楽しみにしていたのですが、あっという間に着いてしまって、少々不満(笑)

橋の上から見た対岸の景色。ケーブルカーの線路が見えますが、動いていませんでした。

ポルトガルのあちらこちらで見たオレンジの木。
オレンジが鈴なりです。もいで持って帰りたい〜と何度思ったことか。
後ろの城壁が良い味出していませんか?

下のは多分サン・フランシスコ教会。
ここではなくて、金泥細工が一面に施された内陣が有名なのですが、撮影禁止でした。

下のは昔の証券取引所だったボルサ宮。取引所がリスボンに移るまで使われていたそうですが、今は催事場になっています。下のはとりわけ豪華な「アラブの間」。アルハンブラ宮殿を模して作られたそうです。

2日目のランチは、坂の途中の小さなレストランで。

名物料理だという臓物の煮込み、トリパスを食べてみたかったのです。

イタリア料理のトマトソースとチーズたっぷりの臓物煮込みをイメージしていたのですが、全然違いました。
豆が入っているので、フランス料理のカスレに臓物を入れたような味でした。
これはこれで美味しかったです。

ポルト観光1日目

旅レポ、毎日更新のはずが、昨日は体調不良でダウンしていました。
頭痛がして、食べ物を吐いてしまって。夜の8時ごろまで何も食べずに寝ていました。
症状が違うのに、心配性の夫の従姉妹がコロナかもしれないというので、夫が簡易検査キット(一人に一箱薬局でもらえます)で検査してくれました。陰性でした。

ともあれ、ポルト観光です。
借りているアパートの前を通っている500番のバスで、サン・ベント駅まで。

壁のアズレージョは1930年に制作されたものだそうです。

上のは葡萄の収穫風景でしょうか?
下のはなんと言う名前の教会だったか忘れましたが、外壁にアズレージョ。

目抜き通りのひとつ。コロナ以前は観光客が溢れてて、歩き難いぐらいだったそうです。
これぐらいが丁度いいかも。

下のは川沿いの建物風景です。外観を残さないといけないと言う規制があるのだと思います。

お昼は小さなシーフードレストランで。
私のは魚介類のリゾットで、夫のはメカジキか何かの魚料理だったそうです。

美味しかったです♪
ちょっとまだ完全には復調していないので、この辺で、ポルト観光はまだまだ続きます。

ポルトまで

オビドスに2泊した後、ポルトに向かいました。
私達のオビドス宿泊最終日がチョコレートフェスティバルの最終日で、翌日には静かな町に戻っており、問題なく細い道を車で通り抜けることができました。
途中で2ヶ所、立ち寄りました。
1ヶ所目がナザレ。

愛ちゃんママさんはナザレが気に入られたとのことですが、私達が立ち寄った時は月曜日で、日曜日には漁にでていない為か、行きたかったシーフードレストランも閉まっていました。
よって、「おー、これがナザレの海岸ねー」と水際まで行ってみただけで、ナザレ観光は終わったのでした。

次に立ち寄ったのは、アヴェイロという町。
ポルトガルのベニスと呼ばれているそうです。
酪農が盛んで、その昔は肥料にする海藻を集めるモリセイロと呼ばれる船がたくさん川を行き来していたそうです。モリセイロは今は下の写真のように観光用になっています。

川の周辺を散策し、簡単な昼食後、再び車乗。

ポルトに着いたのは午後5時ごろでした。
泊まりは、この旅の中で、唯一のAirbnbです。あとは全部ホテルでした。
Airbnbのサイトで一目見て、どうしても泊まりたかったアパートに到着〜♪
管理会社の担当者が来てくれて、一緒にまず駐車場に向かいます。
なんと、車専用のエレベーターがあって、それでアパートがある階まで行きます。
(下の写真はアパートから出る時のもの。)

近未来風?スタイリッシュなアパートです。
全床暖房で、床にも灯りがつきます。コンセントは隠されていて、手で押すとでてきます。
灯りの調整は壁のタッチパネルで。
スターウォーズ(全部の灯りがつきます)、食事用(半分だけ)、など色々な設定がありました。

真ん中にキッチン。その裏側がトイレとシャワーになっています。
キッチンは食洗機まで完備。

リビングルームから見たバルコニーからの景色です。ドウロ川が目の前です。

ここで快適な3泊4日を過ごしました。ポルトでの観光は明日に続きます。

オビドス

ポルトガルに出発する数日前に、オビドスの宿泊先に予定しているホテルからメールが来ました。
「チョコレートフェスティバルの期間なので、城壁内には駐車できません。なるべく荷物を軽くして、チェックインしてください」
え?

今更旅程を変えられないので、チョコフェス真っ最中のオビドスへ。
どう考えても一方通行でしょーという狭さの対面通行の道を通って、城壁に到着しました。
城壁のすぐ外に駐車スペースがあったので、そこに車を停め、2泊するのに必要なものだけを入れたスーツケースを引きずって、ホテルへ。

ホテルはポサーダ・カステロ・オビドスです。ポサーダというのはポルトガル政府が管理していた歴史的な建物を改修したホテルのこと。ここは15世紀の城でした。城というよりも城塞です。
数あるポサーダの中でも人気のホテルなのだそうですが、この旅で泊まった4ヶ所のポサーダの中で私的には一番点数が低かったかも。昔の雰囲気をそのまま残しておく趣旨なのか、なんとなく寒々しいように感じました。
そういう雰囲気が良いっていうことなのかもしれませんけれど。

で、寒々しいホテルとは打って変わって、町中はフェスティバルを楽しむ人たちで溢れかえっていました。
下の写真は城壁の上から見下ろしたもの。
人が多過ぎ!しかも、人気のお店の前は長蛇の行列です。
銀座の歩行者天国や渋谷交差点の人混みに比べたら、これぐらいの人出はどうっていうことはないのかもしれませんけれど。普段の人口は800人ほどなのだそうです。

オビドスは「谷間の真珠」と称えられ、13世紀の終わり頃から19世紀までは王妃の直轄地だったそうです。
普段は下の写真のように静かで、情緒あふれる場所なのでしょうね。

チェックインした後に車を城壁内に入れられることがわかって、車一台がギリギリ通れる門を通って車も入城しました。オビドスにいる間に、周辺地域も見てみたかったのですが、たくさんの人が溢れる中で、一方通行を装った対面通行道路を通っての行き帰りが難しそうなので、次の日もオビドス観光に終わりました。
下のは歩いて行ってみた城壁外にある水道橋です。16世紀のものだそうです。

メインゲート。上部はアズレージョで覆われています。これは18世紀のものだそうです。

1日目はホテルで夕食を食べたのですが、2日目の昼と夜は街で見つけた素敵なレストランで。
現代的にアレンジされたポルトガル料理がとってもおしゃれで美味しかったのです。
残念ながら食べるのに夢中で、写真を撮るのを忘れてました。
ハッと気がついた時はデザートの前でした。ヘーゼルナッツクリームのケーキとアイスクリーム。

Real Casa do Petisco – Largo São João de Deus, 2510-087 Óbidos

愛ちゃんママさん、チョコレートのカップでさくらんぼ酒(ジンジャ)も飲みました〜♪
くいっと一息にいっちゃって、あんまり味が分かりませんでしたけど(笑)

そんなこんなでチョコレートフェスティバルに明け暮れたオビドス滞在でした。

シントラ

リスボンからシントラは車で30分ほどです。
延々と続く細く曲がりくねった山道の車道を上っていくと、目的地のひとつ、レガレイラ宮殿に着きました。が、車を停めて置くところがありません。なんて事!
仕方なく、今度は坂道を延々と下って駅へ。ラッキーにも駅前に駐車スペースがあったので、そこに車を止め、シントラ周遊バスを使うことにしました。乗り放題で11.50ユーロ。
やっと辿り着いたのが、念願のペーナ宮殿です。

可愛いでしょ〜♪
完成は1885年。ドイツのノイシュバンシュタイン城を建てたルートヴィッヒ2世の従兄弟のフェルディナント2世がドイツから建築家を呼び寄せて作ったそうです。従兄弟って趣味が似るのかな?

色々な建築様式がごちゃ混ぜになっていますが、それが魅力だったりします。
内部も可愛いのです。
余談ですが、ポルトガル人は日本人同様に”可愛い”ものが好きらしく、可愛いグッズを売っている店をたくさん見かけました。親近感が湧きました(笑)

ペーナ宮殿を出て、再び乗り放題バスでレガレイラ宮殿へ。
ここは貴族の別荘をブラジル出身の大富豪が19世紀の終わり頃に買い取って、作った巨大庭園です。
趣味に走った場所らしく、建物あり、塔あり、洞窟や滝まであって、1日中遊んでいられそうな場所です。

中でもお目当てはこの怪しげな洞窟螺旋階段。

少しだけスリルを味わって、着いたのは怪しの洞窟でした。

シントラにはこの他にも王宮とかムーアの城跡とかの見どころがあるようです。
私達はこれで満足して、シントラを後にしました。この日の泊まりはオビドスです。
小さい静かな町のはずのオビドスで、全く違う経験をする羽目になるのですが、続きは明日。
お楽しみに。

リスボン その2 観光と食べ物とファド

我が家はふたりとも旅行は好きですが、生来怠け者のせいか、あちらこちらの名所を見てまわるよりも、ぶらぶらと散策して、街の雰囲気を感じる方が好きです。
とはいうものの、一応、名所も何箇所か、行ってみなければ、とやって来たのがベレン地区です。
まずはMAATと呼ばれるアート・建築・テクノロジー美術館へ。
流線型の建物が見たかったので、特に中には入りませんでした。

こちらは有名な発見のモニュメント。
1960年にエンリケ王子の没後500年を記念して建てられたのだそうです。

その近くにあるのが世界遺産のジェロニモス修道院。
1502年に着工し、完成までに約1世紀かかったそうです。
大航海時代の華やかなポルトガルを彷彿とさせる建物でした。

もう一つの世界遺産、ベレンの塔に行く元気はなかったのに、こちらパスティス・デ・ベレンにはしっかりと立ち寄りました。リスボン名物、パスティス・デ・ナタ(エッグタルト)の発祥の店です。

お店には粉砂糖とシナモンが入った容器が置いてあって、好みで振りかけて食べます。
砂糖を振りかけなくても十分甘いのですけれど。下の写真はホテルの近くのお店のもの。
すっかりエッグタルト通です(笑)

お店と言えば、こんなものも。何のお店でしょうか?

イワシの缶詰屋です。チェーン店のようで、あちこちで見かけました。
生まれた年とか、名所の写真とか、色々なデザインの缶があって、買う気はしませんでしたが、楽しめました。

2日目の夜に楽しみにしていたファドを聴きに行きました。
スペインほどではありませんが、ポルトガルでも夕食の時間は遅めで、7時半から8時以降が普通です。
この日はファドが聞けるレストランを8時に予約。ファドが始まったのは9時ぐらいでした。
小さな雰囲気のあるお店で、歌もギターも素敵でした。

著作権問題があるのかなーと思いつつ、短い動画を貼ってしまいます。
お店の宣伝にもなるかもしれないしー。
Povo Lisboa – R. Nova do Carvalho 32, 1200-161 Lisboa

リスボン その1、乗り物

坂が多いので、観光は上の方から始めて、下りながらが理想的とのガイドブックのアドバイスにより、サンタ・ジェスターのエレベーターに乗ることにしました。エッフェルさんのお弟子さんが設計したもので、高さ45m。

上から見下ろした景色。

ぶらぶらと坂を下りながら、海辺まで行き、今度は市内観光にうってつけという28番の市電に乗ってみました。狭い道を縫うようにして走っています。

ケーブルカーにも乗りました。

楽ち〜んに上まで上がれるのは良いのですが、

下りねばなりません。階段を延々と。。。
この写真は下りる途中のもので、ここまでに既にかなりの階段を下って来ています。
リスボンの坂を甘くみてはいけなかったのでした。

乗り物話で力が尽きたので、最後に癒しの素、大翔を。
3週間以上ぶりに我が家に帰って来た大翔、その日は家の中と庭を何回も出たり入ったりして、確認していました。今日まであまりフードを食べてくれません。意外とデリケートなのです。

早く元通りになってねー。

旅行に行っていました

ご無沙汰しておりました。ポルトガルとロンドンへの旅に出ていました。
ポルトガルが主目的で、17日間の滞在、ロンドンは経由地だったので、ついでに5日ほど滞在しました。
大翔はドッグシッターさん宅に預かってもらいました。
イギリスはコロナ関係の制約が全くなくなっていたのですが、ポルトガルは出発24時間前の検査が必要でした。
陽性であれば、せっかく計画した旅行がダメになってしまいます。ドキドキでしたが、無事に陰性でした。
ケローナには空港はありますが、小さな町なので、もちろんどこへも直行便は飛んでいません。
カルガーリーとロンドンで乗り継ぎ、すっかりくたびれてリスボンに到着しました。
そんな状態なのに、値段が安いからと空港から送迎されないといけない距離にあるレンタカー会社で予約した車を借り、市内のホテルへ。空港から近いのが幸いでした。運転手の夫よ、ありがと〜!

泊まりのホテルが市内なのは良いのですが、どこに駐車場があるのか、わかりません。
ホテルの正面は路地のようになっているだけです。周りを3回ほどぐるぐると回っても見つからず、疲れているのに運転している旦那がキレそうになったので、ホテルの正面にとりあえず車を止めてみることにしました。
止めた途端にボーイさんが出てきて、荷物を下ろしてくれ、鍵を預かってくれました。
バレーパーキングなのね。事前に知っておきたかった。。。

そんなこんなでやっとチェックインできたホテルに3泊しました。
結果として、とっても気に入ってしまいました。
クラシックな内装です。

泊まった部屋はこちら。ホテルに直接予約したのでアップグレードしてくれて、リビングルーム付きの細長い部屋でした。

ホテルのコンシェルジュおすすめの小さなレストランで、ポルトガル初めての夕食。
私のはタコのオリーブオイル煮で、旦那のは豚肉料理でした。

コロナの事前検査ですが、ロンドンからの飛行機に乗る時も、ポルトガル入国の際も、どこでも誰にもチェックされませんでした。どういうことー!
これから何日間か旅レポになります。お付き合いよろしくお願い致します。
リスボンでのホテル – Avenida Palace, R. 1º de Dezembro 123, 1200-359 Lisboa