紅鮭に敬礼!

アダムス川は北米で紅鮭が産卵の為に数多く帰ってくる川として有名です。

4年ごとの周期で鮭の数が多くなります。何百万匹という鮭が川を上ってくるのだそうです。
今年がその4年目に当たるというので、見に行ってきました。
多い時には川が鮭で真っ赤になるほどらしいのですが、少々まだ時期が早かったようです。
しかもあいにくの雨で見づらいのですが、赤いのがそうです。
かなり川の流れが速いのです。ここまで来るのに大変な体力を使っているのに、その上に急流です。
4年ごとの鮭祭りが “Salute to the Sockeye(紅鮭に敬礼)” と呼ばれるのもうなずけます。

鮭は川で生まれ、成長すると体を淡水魚から海水魚に作り替えて海へと渡ります。
産卵時期になると今度は海水魚から淡水魚に変化して、生まれた川に帰ってくるのだそうです。
生まれた場所を覚えていて、産卵場所はそこから数メートルの範囲なのだとか。
産卵時期の鮭は頭が緑色、体は真っ赤になります。

これは上流のほう。すでに産卵を終えたのか、力尽きたのか、横たわる鮭が見えますが、痛々しいので遠見で。

家から車で2時間ほどなのですが、せっかくなので1泊しました。
泊りは先住民の部族が所有・経営するホテル。木をふんだんに使った良い感じのホテルでした。

周りに何もないので食事もホテルのレストランで。辺鄙な場所にあるにもかかわらず、思いがけなく良いレストランでした。

夕食、私のはエルク肉のパスタ。牛肉よりもあっさりした味です。

ダンナのは鹿肉のベーコン巻きです。鹿肉は脂肪分が少ないのでパサパサしがちですが、これは柔らかくて美味でした。

一緒に出てきたパンはバノックと呼ばれるもので、先住民のパンとして有名です。
イーストを使わずに作るパンで、焼く場合と揚げる場合があるそうですが、ここのは揚げてありました。


カリカリの揚げパン、美味しいはずです。太りそうなのについつい手が出てしまいました。