石づくし

ヴィゼウでは観光を全くしませんでした。
その代わりと言ってはなんですが、綺麗な服の在庫が少なくなってきた為、ショッピングセンターに寄りました。

噴水やスケートリンクまである大きなショッピングセンター。
この町は結構大きな町だったのです。下はホテルのバルコニーから見た景色。

そんな都会を後にして、この日の宿はベルモンテという村のポサーダです。
その昔は修道院だった建物です。外観はこんなですが、中は快適でした。

それぞれの部屋の前の壁に修道士のイラストが描かれていました。私達の部屋はルイス修道士。

中庭もありました。

ここを起点にして、周囲の村を訪ねました。
まずは、手持ちのガイドブックによれば「ポルトガルで最もポルトガルらしい村」、モンサントへ。

村の中に岩があるのか、岩の中に村があるのか。

この旅は天気に恵まれていたのですが、ここで初めて雨に見舞われました。
石造の家と巨石に囲まれて、寒々しいのです。

夫は大喜びでした。男性向けの村かも。

翌日はソルテーリャという村へ。ここも石畳、石造りの家、石だらけです。

家のドアの高さが低すぎるのはなぜ?

このふたつの村は先発した友達カップルのお勧めの地でした。
ドアの低さは「小人が住んでいるから」というのが奥さんの方の説でした(笑)

***

私達の旅行中、ケローナは寒かったそうで、やっと秋に植えた球根の花が咲きました。

観光しなかった日

ドウロ渓谷を後にして、南へ。

途中で羊と羊飼いに道を阻まれたりしながら、たどり着いたのは、ヴィゼウという町です。
ここはダオンと呼ばれるワインの産地の中心です。
泊まったのはポサーダ・ヴィゼウ。19世紀に建てられた病院を改装したホテルです。

ちょうどロビーでお菓子祭りが開かれていました。
オビドスに続いて、お祭りづいています。

チェックイン時にハプニングが。予約が見当たらず、係の人がパソや書類を見直している間に、自分の持っている書類を見ると。。。チェックインの日にちが昨日の日付!
何年も旅行の予約は自分でしているのですが、こんな失敗は初めてです。
間違いを申告すると、同じグレードの部屋はいっぱいだけど、グレードを下げるか、上げるかすれば大丈夫。
予約したのよりも良い部屋はすぐにチェックインできますよ〜とのこと。
ポルトガルの人達って優しいのです。国民性?
それほど値段も違わないので、良い部屋にしてもらって、すっかりくつろぎの体制。
実はこのホテル、スパがあって、トルコ風呂、サウナ、ジャクジーが利用できます。
お菓子祭りで、買い込んだお菓子を賞味後、スパでくつろぎ、夜はホテルのレストランで。
ポルトガルのレストランでは必ず食事の前にオリーブとオリーブオイルとパンが出てきます。
それがどれも美味しいので、食事の前から既に食べ過ぎの予感。

夫の前菜。これ、多過ぎでしょー。

夫は食事後、シガーラウンジに移動して、葉巻とブランデーを楽しんだのでした。
私は部屋でのんびり。
結局、ヴィゼウの観光は全くせず、ホテルから一歩も出ずに、この日は終わったのでした。

ワインと観光と天ぷら

ワインの産地にいるので、ワイナリーを訪ねなければ、とやってきたのが、

キンタ・ダ・ローザです。旅の下調べをしていた時に良さそうなワイナリーと目星をつけていました。
ワインの樽は数年で新しいのに替えます。

ポートの樽は取り替えません。黒光して、いかにも年代物の樽です。

テイスティング〜♪

ワインを2種類とポートを2種類いただきました。
普通のワインだけではなく、ポートワインも味わえるのはドウロ渓谷ならではです。

ボートにも乗りました。ポート乗り場はホテルの近くのピニャオという町にあります。
近くといっても、どこに行くにも、恐怖の曲がりくねった山肌細道を通っていかないといけないのですけれど。
あまりに何回も同じ道を往復していたので、仕舞いにはかなり慣れてきたような気がします。
ともあれ、ピニャオの駅です。ここにもアズレージョ。

近くのにはこんなものもありました。

その昔はここにワインを貯蔵していたのだそうです。
2日目だけ姿を見せた英語の話せる宿の人に聞いたところ、予約なしでも大丈夫だとのことだったので、ボート乗り場に行ってみたところ、12時のはいっぱいだと言われ、1時半まで待たないといけませんでした。

そして、1時半のボートに乗ったのは私達ふたりだけでした。貸切〜♪
河風が気持ちよくて、ボート係の人も親切で、楽しい経験でした。

最後にはやはり食べ物。
先に出発した友人カップルのガイドさんのお薦めだというレストランへ。
友人達が行った時は月曜日でレストランが閉まっていたそうです。

天ぷらの故郷、ポルトガルでテンプラを賞味!
モロッコインゲンの天ぷらのようでした。味は普通のフリッターのような味でした。
もっと後で、エヴォラという町のビストロで食べたのはもっと日本の天ぷらに近い食感でした。

ポルトガルのホテルにはどこでも朝食がついています。かなり豪華です。
ついつい食べ過ぎて、昼は抜かしたり、3時頃に食べたりと、食事時間が変則になっていました。

ドウロ渓谷

次の目的地、ドウロ渓谷にやって来ました。
ポルトと共に、今回の旅でいちばん印象に残った場所です。

旅の宿に選んだのはキンタ・ダ・マルカ。キンタというのは農場とか、荘園とか、広い土地を意味するものらしく、その中にワイナリーも含まれていて、ドウロ渓谷で”キンタ”と名前のつく場所はワイナリーです。
多くのワイナリーがその広い土地の一部を使ってホテルを経営しています。
ナビの指示に従って、ホテルへの道をドライブ。
これがもう、物凄いのです。

山肌に沿った曲がりくねった細い道、片側は山、片側は崖でガードレールなんていうものはありません。
これで対向車が来たらどうするの?

そして、見渡す限りどこまで行っても葡萄畑です。

私たちの住んでいるケローナもワインの産地で、ワイナリーが多いと思っていましたが、規模が違いました。
下がホテルからの景色です。

ホテルは部屋がたくさんある大きな家といった感じで、季節外れなのとコロナのせいで、1泊目は私たちだけ、2、3泊目はもう一組だけと宿泊客が少なく、広いリビングルームでテレビを見たり、おやつを食べたりとのびのびさせてもらいました。オーナーの奥さんがイギリス人だったとかで、内装はイギリス風です。

ただ、英語を話せるスタッフが2日目にしか姿を見せず、コックさんと話が通じず、1日目の夕食にステーキを注文したのに、タラのキャセロールが出てきてしまったのだけが残念でした。いくらタラがポルトガル名物とはいえ、開けてしまったのは赤ワイン。。。

上は朝食用のテーブルです。ドウロ川の景色を眺めながら優雅に朝ごはん〜♪