姫が大輔のところに行ってしまってから1年が経ちました。
大輔のことも、姫のことも、思い出さない日はありません。
お転婆で、怖がりで、可愛かった姫。
生後6か月でラブラドールを襲おうとしたり、
2歳の時にまだ岸についていないボートから飛び降りてしまったり、
小さな島で一晩迷子になったり、
パリではベランダ伝いにお隣の家を訪問してしまったり、
引っ越しの当日に柵を潜って高速道路沿いの藪の中に消えてしまったり、
リヤドからソウルに引っ越す前の久しぶりのオタワの庭では、長いパイプに首を突っ込んで抜けなくなり、窒息寸前になってしまったり、
事件に事欠かない姫でした。
思い返してみると、懐かしくて、懐かしくて。
その姫が、とても優しいおばあちゃんわんこになってくれました。
家の敷地内ではリードが要らないほどでした。
“愛くるしい”って姫の為にある言葉だと思っていました。
きっとまた会えるよね、姫ちゃん。
その時まで大ちゃんと仲良く待っててね。
ずっとずっと愛しているよ!