ナフリオン

ギリシャ独立後の最初の首都だったナフリオンです。
ペロポネソス半島の旅の終りにここで3泊しました。

ギリシャ本土でいちばんきれいな町のひとつとされています。

生憎ここにきてお天気が悪くなってしまいました。

タコのトマト煮でも食べて、元気を付けましょ~。

次の日は再び遺跡巡りです。

メッセネの市壁

古代都市メッセネは市壁に囲まれていました。その跡が今でも残っています。

赤い車は今回、ペロポネソス半島周遊の為に借りたスコダ・ファビアです。エンジンがダンナのバイクよりも小さいという驚きの車。馬力はないですが、小回りが利いて、ヨーロッパの狭い道に最適でした。久しぶりのマニュアル車に私の専属運転手(!)はかなりご機嫌でした。

という車の話はさておき、市壁です。

建設は紀元前4世紀、壁は高さが約4.5m、幅が約2.5m、全長が約9㎞だそうです。
スパルタの支配から解放された後、85日で完成してしまったそうです。

今は機械の力がありますが、当時は人力。相当数の奴隷が存在したのかもしれません。
現代人で、しかも先進国に生まれてよかった!

驚きの無料宿泊の後だったので、この日はまともなホテルに泊まりたいと、探したのがこちら。

スパルタの近くの山の中の隠れ家風ホテルです。
「スパルタ」という名前は有名ですが、紀元前5世紀に栄え、紀元前4世紀には既に落ち目になっていたようです。今では観光名所も特になく、普通の町という印象でした。

ホテルには山の中を車で、走って、走って、着きました。
1泊だけではなく1週間ぐらいのんびりと過ごしたい感じの所でした。

山の中の一軒家なので、食事もホテルで。

部屋にキッチンもついているので、長期滞在して、自炊する泊り客が多いようでした。

メッセネ

無料宿泊の夜が明けて、朝に目指したのは古代都市メッセネです。作られたのは紀元前4世紀。
保存状態が良く、丁寧に修復されています。この遺跡は熊本大学工学部も研究調査を行っています。詳細はこちら。
観光客の数はそれほど多くなく、ゆったりと見学できました。

医学の神、アスクレピオスの神域です。ここがこの都市の政治と宗教の中心でした。

きれいに修復された劇場。幅が96.6mあります。

圧巻は修復されたスタジアムです。こちらが全景。

劇場とスタジアムは古代ギリシャの生活に欠かせないものだったようですね。

近くに行ってみました。
向こうの端からスタートして、観客席側がゴールだそうです。

観覧する人。

スタジアムの周りに柱がぐるっと建てられています。当時は屋根がついていたようです。

こちらはパライストラと呼ばれる建物で、レスリングの競技場として使われていたそうです。

競技で疲れた後、汗を流すのはこちら、浴場です。

床のモザイクも修復されていました。うっとりでした。

ギリシャのあちらこちらでたくさん見かけたこの花。夾竹桃ですよね?

「あの花なに?」
「キョウチクトウ」
「え?キチジョウジ?」
ダンナには両方とも同じような音に聞こえるらしいです。
遺跡を見ながら、何の話をしているのやら、、、ですね。

大人気の庭

暑いです。今日は日向で40℃、日陰で35℃でした。でも、湿気がないので、日本の夏よりは過ごしやすいかもしれません。

旅レポをちょっとお休みして、庭レポです。
旅行に行っていたためにラベンダーの収穫時期を逃してしまいました。その上にダンナが花が綺麗なのでそのままにして欲しいというので、今年のラベンダーは放置です。

ミツバチ天国になっています。
朝からブンブンと忙しいこと。

綺麗なアゲハチョウも。

ラベンダーの花蜜、さぞかし美味しいことでしょう。

びっくりのホテル

オリンピアから南へ下りメトーニ(Methoni)へドライブ。
ガイドブックお勧めのレストランで昼ご飯を。下のは私の肉詰めナスです。

ギリシャ料理を食べ過ぎたためか、それほど感動はありませんでした。
代表的なギリシャ料理、ムサカはこの旅で嫌いになってしまったほど。
ギリシャサラダとかサガナキとかは依然として好きですけれど。

レストランの近くの海にベネチア時代の要塞があったのですが、暑すぎて挫けて行きませんでした。
写真もありません。

この日の泊りはコロニという海辺の町。
前日にどこに行こうかと迷い、海の見える部屋が予約できるというのでホテルを決めました。
ホテルへ行ってみると、奥のほうでお昼寝をしていたらしきおばさんが出てきて対応してくれたのですが、英語ができません。どうやら家族経営のホテルのようです。

息子に電話して通訳をしてもらった結果、海の見える部屋は、手違いで他の人を入れてしまったのでした。仕方がないので、オリーブ畑が見下ろせる部屋にしてもらったら、今度はネットが使えず、3度目の正直で、全く景色の見えない部屋へ。この部屋はネットの使えない部屋よりも大きく、居心地は良かったのですが、バスルームの電気がつかないことが発覚。おばさんに文句を言いに行って、再び息子に電話してもらって、、、しばらくして今度はおじさんがやってきて、「2部屋続きだったのを別々に分けて改装したら、バスルームの電気がつかなくなったんだよねー。悪いけど、中庭を通ってぐる~っと回ったところにある別の部屋のバスルーム使って。鍵はかけてないから~。」と。なんてこと。

結局、悪かったから、と宿泊料はタダでした。
そうじゃなかったらトリップアドバイザ―などに文句をたらたら書くところでした。
ネットで見ると評判は悪くない宿なのです。最近は何かあるとすぐにネットに書かれてしまいますから、サービス業も大変ですよね。無料宿泊の為ホテルの名前は伏せます(笑)

オリンピック会場

ゼウス神に捧げる古代ギリシャ男子の裸の祭典、オリンピックの会場です。
下はジムナジウム。競技者のトレーニング用の施設です。屋根も付いていました。
今の体育館を大規模にして、豪華にした感じ?

ゼウス神殿。
オリンピック開催時には牛を屠ってゼウスに捧げました。
実際は少しだけ捧げて、後は皆で食べていたそうです。さぞかし大宴会だったことでしょう。

博物館にゼウス神殿の破風の彫刻が展示されていました。破風の彫刻だけでも壮麗です。本物はどんなにか。見てみたかった~。

こちらはゼウスの妃、ヘラに捧げられた神殿です。 紀元前7世紀の建物で、ギリシャ最古の神殿と言われています。オリンピックの聖火を灯す儀式が行われるのがここです。

プリタニオンという建物です。普通は市庁舎などのことを言うのだそうですが、この場合はゼウスの大祭の責任者達が居たところでした。競技の勝者達と招待者達がここで宴会をしたのだとか。

フィリペイオン。マケドニア王フィリッポス2世が戦争の勝利(紀元前338年)を記念して建てたもので、息子のアレクサンダー大王を含む金と象牙でできた家族の像が安置されていたそうです。人間に捧げられた建物はこれだけだったのだそうです。この王様、相当羽振りがよかったのですねー。

ゼウスのブロンズ像が乗っていた台座。16の台座が現存しています。

ゼウスの像は競技でズルをした選手からの罰金で作られました。選手の名前と、どんなことで罰せられたかが台座に書かれているのだそうです。遠くに見えるのが競技場へのゲートです。競技場に入るにはどうしてもここを通ります。これから競技する選手たちへの戒めとして置かれていたのです。

そして、これがゲート。

競技場です。石でスタートラインが作られています。
スタートの仕方も面白いのですが、それについては後日また。

オリンピアのホテルはとても居心地の良い所でした。

芝生での食事が楽しかったです。

レッチーナと呼ばれる伝統的な製法で作られているワインがあります。その昔、甕でワインを保存していた時に、蓋を密閉するために松脂を使っていました。その松脂の風味を伝えるワインです。飲んでみたいと思っていたのですが、不味かったら嫌だと躊躇していました。このホテルのレストランで、「試してみたいんだけどー」と言ってみると、グラスになみなみと「サービス」してくれました。残念ながら、好みの味ではありませんでしたが、旅の思い出となりました。

オリンピア・前置き

ミコノス島にも行く予定でした。ミコノス島からフェリーで行ける遺跡の無人島、デロス島に行きたかったのです。
けれど、ミコノスはサントリーニ島と並んで観光客が多い島です。特に大型のクルーズ船が着くと、押し合いへし合いの混雑になります。サントリーニ島であまりの観光客の多さに閉口してしまったので、ミコノス島は見送ることにしました。
島も良いけれど、基本的にどの島に行ってもビーチでうだうだは変わりません(汗)
それよりはとギリシャ大好きの知人の絶賛お勧めのペロポネソス半島に行ってみることにしました。

ナクソス島から飛行機であっという間にアテネ、空港で車を借りて、まず目指したのがオリンピアです。
紀元前8世紀から紀元4世紀まで続いた古代オリンピックの開催地です。

古代のオリンピックは4年に1回の大行事でした。戦争時でもオリンピック期間中は休戦になったりしていたそうです。参加者はギリシャの市民権を持つ男子のみ。ギリシャ各地はもとより、今のフランスやスペインなどからもはるばる参加したそうです。

そして、なんと競技は全裸で行われました。レスリングとバンクラチオンと呼ばれる格闘技では全裸の上に体中に油を塗っていたとか。競技はその他にも円盤投げ、ボクシング、短距離競争、幅跳び、戦車競走など。

。。。2日続けて早朝ゴルフだったので、今日は早寝しますー。
実際のオリンピアの様子は明日に。

ナクソス島のレストラン

今日はナクソス島の美味しかった料理について書くぞ~と思ったのですが、ギリシャの料理って視覚的に今一歩なのです。ご容赦ください。

入り浸っていたビーチ沿いのレストランのメニューです。

下のは前もって予約をしておかないと食べられない魚のスープ。
スープ用の魚が手に入らないとできないし、作るのに時間もかかるのです。
レモンの風味がきいていて、見た目はともかく、中身は大満足の味でした。

スープに使った魚が一緒に出てきてしまうのが、ギリシャ!
美味しさはスープに出てしまっていると思うのですが、それでもまあまあ美味しかったです。

昼間はビーチにレストランのビーチチェアーがずら~っと並んで、そこでごろごろしながら、レストランに飲み物や食べ物を注文するというシステムになっています。そして、夜になると

ビーチがレストランに。
夕日を眺めながら食事をし、暗くなるとキャンドルに灯がともります。
ロマンチック~♪

もう一軒気に入ったレストランはここ。

ナクソス・タウンをうろうろしていた時に見つけました。
ふたりのおばあちゃま達が料理を担当。
テイクアウトを注文して、出来上がりを待っていた地元の人が「ここは本当にお母さんの手作りの味だから~」と自慢げに教えてくれました。

フェタチーズたっぷりのサラダ。

野菜の煮込み。

散々ギリシャ料理を食べて、もう当分いいわ~と思っていたのですが、写真を見ているとまた食べたくなってきました(笑)

ナクソス島

フェリーで次の島、ナクソス島へ。
フェリー乗り場にはスーツケースを持った人々の群れ、群れ、群れ。まるで難民の大移動の様でした。
ナクソス島だけでなく、色々な島へのフェリーが出ています。
フェリーは1時間25分ほど遅れて出発。遅れたり、欠航したりするというのは聞いていたのですが、やっぱり。ですが、今回の旅で、時間通りに事が運ばなかったのはこの時だけでした。
比較的幸運だったと言えるのではと思います。

快速フェリーに乗ったのであっという間にナクソス島に着きました。
ナクソス島はキクラデス諸島と呼ばれる島々(サントリーニ島も含まれます)の中でいちばん大きく、唯一食料を自給自足できる島です。その為、食事も美味しいのだとか。そこ、ポイント高しですよね?

そして、ビーチがとても綺麗だったのです。見て下さい、この透明な水!

水着写真も撮りましたが、とても公開できないので、足だけ(笑)

泊ったのはアギア・アナという地域で、4日間の滞在中、ほとんどビーチやプールサイドでうだうだしていました。
10分ぐらい歩いたところにはアギア・プロコピオスというビーチもありました。ビーチの綺麗さは変わらず、こちらのほうが観光客が多いので、アギア・アナにして正解でした。

ごろごろの合い間に首都のナクソス・タウンに行ってみました。
ナクソスの象徴とも言えるアポロ神殿のポルタラ(門)。紀元前530年頃のものだそうです。

そこから見たナクソス・タウン、

町の中は細い道がくねくねと続き、その両側に土産物屋、レストラン、カフェなどが続いていました。

噂の通り食事も美味しく、大満足でした。明日は食事の話です。

フィラへ

夕日の綺麗なイアからサントリーニ島の首都フィラに移りました。
イアかフィラのどちらに泊まろうか悩んで、結局両方に泊まることにした結果です。
どちらかと言えばイアのほうが好みだったかなと思います。
どちらの町も観光客で溢れかえっていたのですが、ハイシーズンの7、8月になると6月の3倍ぐらいの数になるのだそうです。怖いわ~。

フィラの町角。

画廊の装飾が楽しい~♪

路線バスはフィラからの発着になるので、どこへ行くにも便利です。しかも、路線バスが観光バスのように大型で、窓も大きいのでとても快適でした。そのバスを利用してペリッサビーチに行ってみました。
黒い砂浜です。


ビーチをうろうろして、お昼を食べて帰りました。


この翌日に次の島に渡りました。今回は短くてすみません。次に続きます。