アテネから北上

アテネで車を借り、ギリシャ中部へ。
アテネ市内を抜けるまではかなり渋滞していましたが、その後はスムーズでした。と言うか、整備された快適な高速道路にはあまり車が走っていません。それほど使われない高速道路に税金をつぎ込むという経済対策の失敗か?などと考察しながらも、呑気な旅行者はその恩恵を十分に受け、ドライブを楽しみ、着いたのがここです。

メテオラ。世界遺産です。
奇岩の上に修道院が建てられています。修道院は全盛期には20以上あったそうですが、現存するのは6つだけです。

いつ頃ここに修道院が出来たのかははっきりしないそうですが、11世紀末から12世紀初めにかけて、修道士達が集まって暮らしていたそうです。14世紀に今も残っている最大の修道院が建てられました。政治的な思惑から逃れ、オスマン帝国などの外敵から身を守り、独自の生活を送るには最適な環境でした。

暑いのでいつものように早朝の見学です。まず、最大の修道院、メガロ・メテオロン修道院へ。

昔のキッチンが公開されていました。

昔のワイン造りの道具なども所狭しと置かれていました。ワインは修道生活にも必需品だったようです。

その他、教会や小さな美術館なども見学できました。修道士達が生活している場所はもちろん立ち入り禁止です。

次に行ったのはヴァルアラム修道院。

窓から紐が垂れ下がっています。昔は紐に網を括り付け、荷物や人を上に運び上げていたのだとか。この修道院では373mの高さを引き上げていたのだそうです。普通のビルの75階ぐらい。。。

滑車がありました。今も使われているような?

建物はとても綺麗です。

現在は紐で吊り上げられない代わりに、階段をせっせと登ります。

3番目は今は尼僧院になっているセント・ステファノス修道院。尼僧院という先入観からなのか、女性的な修道院という印象でした。しかも、階段がほとんどなく、道路からすぐに入れて感激でした(笑)


残り3つの修道院も行こうと思えば行けたのですが、ここで息切れ。
修道院の中はどこも同じようなつくりなのです(言い訳?)
ホテルに帰って、お昼にしよぉ~ということになりました。

ホテルで大量のギリシャ料理を食べたにもかかわらず写真がないので、夕食の写真を。
旅の全行程を通して1,2を争うほど気に入った小魚のから揚げ。
冷やしたビールや白ワインとよく合うのです。


地元の白ワイン。その名も「メテオロ」。

ちなみにギリシャの夕食の標準時間は夜の9時頃です。

4 comments

  1. 愛ちゃんママ says:

    メテオラって修道院はひとつだけだと思っていたのですが
    いまでも6か所も残っているのですね!
    どうやって、こんな岩山の上に建築材を運んだのか
    不思議です!
    修道院にワインはつきものですが、お祈りのあとの
    楽しみだったのかしら・・・?

    この小魚のから揚げはビールに合いそうですね!
    私も海の近くのどこかで食べた記憶が!
    でもどこで食べたのか・・・記憶にないのですが
    とても美味しかったのだけは覚えています!
    今頃のギリシャは暑いのですね!

    • シオン says:

      修道院6つあるのですが、3つでメゲました。
      資材を運ぶのは本当に大変ですよね。すっごい執念!
      こんなところで修道士になろうという人々は変わり者が多かったに違いないと思います。
      それが今では観光資源ですから、皮肉なものです。
      小魚のから揚げは最高~です。
      地中海地方ならどこでもあるのかもしれません。
      ギリシャは7、8月になるともっと暑くなるそうです。
      6月か9月がベストシーズンで、海に入るなら9月のほうが良いそうです。
      6月の海は少々冷たかったのです。

  2. says:

    本当にこんな高い岩の上に造るなんて、どの様にして建築資材を持ち上げたのでしょう?
    考えただけでも気が遠くなりそうです。

    • シオン says:

      資材は綱で持ち上げたのでしょうねー。すっごい執念ですよねー。
      よっぽど変わり者が多かったに違いないと思います。
      カランバカというのが近くの町ですが、メテオラの観光収入で成り立っているような気がしました。孤独を愛する修道士たちの努力の結晶が、今やたくさんの観光客を引き寄せているって、皮肉ですね。

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